COLORDAYS
「あら、あんた達てっきり今日は来ないかと思ってたよ。」

カウンターに立つママがそれぞれの飲み物を用意し始める。

「6月ってやだね〜、梅雨なんて時に外出るもんじゃねーな。」

「とか言って動いてるじゃないです総長。あんたにしては珍しい行動っすよ〜」

「何言ってんの〜?ナツキくーん、何故俺がここにいると思ってんの〜?俺がいないとサラが寂しがるでしょ〜?お前らじゃ役不足なの!つかなんでお前らも雨なのにここにいるわけ?ひまなの?」

「オメーだけ1人にしたら不安だからいんだろうが!!!!俺らが見てねえうちにサラに手出そうとしても無駄だぜ?」

「いやいやー、カナメさんも何言ってんの?1番危険なのカナメさんじゃないすかー、むっつりスケベ」

「誰がむっつりスケベだこら!!!!」


3人のやりとりにため息をつきながら
飲み物を運んでくるママ

サラはただそのやり取りを聞いてるだけ。

「サラが困ってるじゃないか、それにカナメとアズマよりナツキが1番心配だよあたしは、」

ふうーと煙を吐きカウンターに戻っていく


「確かにな〜お前なにやらかすか分かんねーしな。」

「ベビーフェイスの癖して裏で何やってるかわかんねーもんな!!」

「そうなの?ナツキ」


サラの質問にナツキはヒクっと苦笑いをする。

そこには乗っかってくんのよ!!なんて思いながら。

「チェリーボーイは頭の中プリンでいっぱいだもんな〜?」

ニヤニヤするアズマの手にフォークを突き刺してオレンジジュースを飲み干す。



ぎゃーと走り回るアズマを放置して。


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