冷たい君の不器用な仮面
「レイ…?!」
私は思わずガタッと席を立った。
なんで!?どうして君がここにいるの?
ていうか、制服姿とか始業式以来に見た!!
どうやら驚いたのは私だけじゃないようで、クラス中がザワザワとざわめき始める。
「ちょっ、なんであの成瀬君が…!やばい~!」
「きゃー!やっぱ超カッコイイ!!」
「ねえっ!写真…!撮ろうっ」
黄色い歓声が上がる中、レイは先生に遅刻紙をぶっきらぼうに渡す。
先生は『おお…』と呟きながら、レイから渡された紙とレイの顔を何度も見比べてる。
あははっ、先生動揺しすぎ…
いや、でもしょうがないか。
私は今まで会うことができてたけど、みんなからしたら見るのさえ凄く久しぶりなんだもんね。
『イケメン』として有名なレイの事だから、余計に騒がれても仕方ない。
「な、成瀬…!お前、今までどうしてたんだ!出席日数足りてないんだぞ!これからどうするつもりなんだ?!」
動揺しまくってた先生がハッと我に返り、先生モードへと戻る。
私はそんな先生の質問にレイがなんて答えるのか気になり、目線を向けた。
瞬間
「……チッ」
…レイは舌打ちして、先生をギロッと睨んだ
__……。
シーン………
レイがした舌打ち一つ
それだけで、ザワザワしていた教室が一瞬にして凍りついてしまった……
え、影響力があり過ぎる……