セカンド・ファミリー(新バージョン)
「まだまだ先の話だよ。俺……まだ
平社員だぜ?
いつになるか分かったもんじゃないし」
「あら、意外と早いかも知れないわよ?
会社では、期待のエースとか言われているみたいだし
お父さんも褒めていたわ」
「マジかよ……プレッシャーだなぁ~」
ため息を吐きながら言う和也さんなのだが
口元は、何だか嬉しそうだった。
私は、それを見て本当は、嬉しいのだと思った。
血の繋がりのない養子なら
期待されることなんてない。
だから期待されるのが嬉しいのだろう。
すると旦那さんが帰ってきた。
「ただいま」
「お帰りな……それは!?」
私は、旦那さんを見て驚いた。
どうしてかと言うと旦那さんの手には、
見覚えのある物を持っていたからだ。
私の使っている大きめのバック。
「あぁ、何処の施設が聞いていたから
事情を話しに行って荷物を貰ってきたよ!
あそこの施設の学園長とは、昔から知り合いだから
里親制度を使って正式に春花を預かることになった」
旦那さんがそう言ってきた。