星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
だって酷すぎる。




警察がいろいろ質問しても普通に答えてる。



それでも繋がれた手から伝わってくる。
震えが…








「それから母さんの男たちにバイトしてることがバレて余計金を持ってかれるようになりました。正直キツかったけど父さんの仕事上頼るにも頼れなくて、」






「そうだったのか。でも今回は、君のお父さんに連絡させてもらったよ。いいね?」



「はい。」





「それとそこのお嬢さんは?」





「私は…」





「こいつは、俺のためにその…」


「私は、えっとー…神楽を探していまして」




「わかったよ。今回だけだよ?」



「それじゃ君たち後日またここに来てくれるかな?事件のことも聞きたいけど今日は、いったん帰りなさい。」




そう警察の方が言ってくれて私たちは、神楽のお父さんを待つことになった。








「わりぃな。こんなに夜遅くまで。
これからどうなるんだろう。俺どうすればいいと思う?お前に聞いても仕方ねぇけど」



「神楽は、自分のしたいようにすればいいと思う。気の利いた言葉とか出てこないけど。
神楽の人生だから」



どうすればいいのかなんてわからない。
けど神楽は、神楽のしたいように生きていいと思う。それは、本心だ。




「ごめんな。迷惑かけて。もう平気だから。心配すんな。」





そんな傷ついた顔で言われても説得力ない。
けど私は、何も言うことが出来なかった。








それから数十分待ったら神楽のお父さんが来てくれた。







「神楽!!!!大丈夫か!」




「平気だよ。ごめんな。こんなんで。父さんからの金も返せてないし。でもほんとに平気だから。仕事もあるんだろ?大丈夫だよ。」




「何を言って…って君かな?神楽のそばにいてくれたのは、」








「あ!私は、神楽君のクラスメイトで星川
星と申します。いつも神楽さんにお世話になってます。」




「こちらこそありがとう。…さぁ帰ろう。」




そう言ってお父さんは、車に乗せてくれた。





私の家まで送って下さり今日一日が終わった。



「ほんとに今日は、ありがとう。神楽寝てしまってすまないね。」




「いえいえ。こちらこそ。神楽少し熱もあるんと思うです。昨日も高熱出していたので。」




「そうなのか。いろいろありがとう。それとこの件が落ち着いたら神楽に渡してくれないか?あとこれ僕の番号だ。何かあったら電話して。近いうちに神楽を引き取ろうと思っていてね。この前あの女が夜中遊んでるのを見て
決心したよ。だからよろしく頼む。」






そう言って頭を下げたお父さん。
私は、もちろんOKだ。




神楽に苦しんで欲しくない。
だから私に出来ることがあるのならもちろんなんでもやるつもり!



それから家に帰ると23時。あれま。


一応美穂たちにLINEしとこ。












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