星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
横たわっているのは、神楽。



服には、血がついている。


投げ捨ててあるナイフ。



刺されたと解釈するのには、時間は、かからなかった。



「か…ぐら?ねぇっ!神楽!返事して!」



「うっほし…ゴメンな何も言えなくて」



そんなことは、どうだっていい。どうして。



すぐに救急車に乗り病院に行った。



春のお父さんが手術をしてくれてるらしい。



数分して暴走族の幹部が揃いその後美穂達が来た。



私は、一切涙を流さなかった。流れなかった。



「星!!大丈夫…じゃないよね。」



秋の声が遠くて


みほが泣いている、いや怒ってる。


「なんでいつも神楽たちなの!私達は、助けられてばっかり!どうして!ねぇどうしてなの!!」



みほの怒りがつたわって私は、泣けないのに憎い感情が湧き上がった。


警察の方が到着して


「話を」と言われたのを啓が止めて先にその場にいた人の事情聴取が始まった



たぶん気を使ってくれたのだろう。



数時間後手術のランプが消えて春のお父さんが出てきた。


これから知る事実は、死を間近に感じた。
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