星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
いつもいつも謝るのに何も変わんないじゃん。


そして今日も翌日神楽は何も言わずに出ていった。


前までは、キスだってぎゅっと抱きしめてくれたのに。


今は、溝が深まるばかり。


とりあえず今日は、病院だし。


家を出て診察。


「旦那さんは?」


「…」

「まだ言ってないの?早く言わないとダメよ?次は!絶対連れてきてくださいね!」


「はい…」


今日のお誕生日でお祝いしたらきっと疲れも吹き飛ぶ。美人なおねぇなんさんに負けないよ!


家に帰って飾り付けして料理もバッチし!


ケーキもOKだし!


プレゼントもクラッカーも。神楽の好きな物も!


けどいくら待っても連絡は、来なかった。


いつも不安になる。


高校3年のこと。電話にもでなくてやっと会えたらもう喋れなくなっていたなんて。


ひとり部屋で突っ伏す。


0時をすぎる。


そうして帰ってきた神楽の手には、たくさんの袋。


きっと誕生日プレゼントを貰ったんだろう。


「ただいっ!これ…」


「びっくりした?でも飾り付けも何も必要なかったみたいだね?今日もご飯食べてきた?やっぱり私のご飯もいらなかったか。」


「星…ごめんな。」


ね?また謝ってばっか。


「なんで連絡しないの?」


「いやその忘れてて」


「毎日?今日もあの美人な人と会ってたんだ?香水臭いもん。そっか。ならいいや。もう。これもみほとかにあげるし。」


「星!!違うってあの人は…会社の!」


プルルルル

「はい?は?!トラブったってまじかーすぐ行く。星ちゃんと帰ってくるから。」



「いいよ?行って?仕事なんでしょ?私は、大丈夫だから。」


「ごめんな。」


そう言って行ってしまった。



あっなんか気持ち悪い。はいちゃいそう。



やばいクラクラする。


あっ立てない…


神楽は、今無理だ。


救急車呼ばないと


「はい?こちら〜〜〜〜です。」


「助けて…」


そこで意識が途切れた。


目が覚めたのは、病院。


「星?起きた?」


「あれ?春?秋?」



「良かったーこの点滴終わったら帰っていいって。春がおくるから。ごめんね。私バイトで」


近くの時計を見ると朝の七時。


あぁ病院か。


そうして秋がいなくなると春が


「神楽は、知ってんのか?つわりがあったんのと貧血が重なったんだろってさ」



病院の息子さんだもんね。知ってるか。



「言わないで。ちゃんと言いたいたから。」


「わかったけどちゃんと早く言えよ?」


「うん。」



点滴が終わって家に帰った。


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