星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
「ごめんなさい。授業…」



「いいよ。どうしたんだ?」


「私…なんにもできなかった。秋も星も辛いのに…私ひとり何も知らなくて」



酷いやつと思われただろうか。


ならあっている。私は、酷いやつだ。



「お前は、友達のために泣けたんだからなんにもできてなくは、ないぞ。」


え?だって泣いただけ。


「友達のために泣けるヤツなんてそうそういねぇよ。お前は、友達思いの良い奴だ。」


私は、良い奴。


そんなこと言ってくれるのあなただけだよ。


はぁ。涙が止まんないや。



「いいよ泣いて。今は、けどお前は、笑顔が似合う。だから笑え。」




啓の胸は、どこか不器用だけど優しかった。



それから私達は、キャンプの買い出しに行く。


けど用意が…だって啓に会うのにどんな格好…


あ!星!!オシャレさんだから…いやダメ。星とは好みが違うしアドバイスしてくれるけど時間ない!




そうして啓と待ち合わせをしていたのですが遅れてしまい…顔があがりません。



「ほんとにごめんね。」


「いや、うん。平気。けどミニスカすぎね?もっとさ長めのスカートとかさ」



「ゴンメンね!似合ってないよね!今度から気おつける!ごめん。嫌だったら隣歩かなくても」



「違うから!いや似合いすぎてて心配って言うか、そのあぁー行こ!」


俺、何言ってんだと呟やく啓を見ながら私の顔は、赤く染っていた。



それから合流して別れて買い物。


「啓!これは?」


「あぁーそれは、使わねぇよ?料理したことない?」


「料理得意なの星だから。」


「そうなんだ。これとこれ買ったらおしまいだからそろそろ行くか。」


なんとなく流された。


やっぱり料理も得意な女の子がいいのかなー?


「俺は、料理できない子の方が支えたくなるから好きだよ。」


そう言ってレジに向かっていった。


やばい。好きだよ。

そうここで私の恋が動き出す。
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