ダメ。俺のそばにいて。







…まあ、私なんて難波くんに相手にされるような女の子じゃないんですけど。



そんなことを思いつつ、残り3口くらいのワッフルを食べようとしたところで、真音が真剣な声で「でも」と言った。




「でも、もし星玲奈が本気になるなら、茉優ちゃんをその人に近づけちゃダメだよ。」




少しだけ心臓がドクンと脈打った気がした。



手に持っていた銀のフォークが、冷たくカタ…と音を立てる。



それを隠すように、ヘラっと笑った。




「だから、そんなんじゃないってば。それに、その人が誰を選ぶか私が決める権利はないしね。」



「そうだけど…。」




真音の心配してることはわかる。なんなら茉優に『最恐』と最初にレッテルを付けてきた張本人だ。



久遠くんと難波くんが女子人気NO.1だとしたら、明らかに茉優は男子人気NO.1。



そんな茉優を近づけたら、勝ち目なんてないってことでしょ。




「大丈夫、心配しないで。慣れてるから。」




私が茉優に、敵うはずがないの。









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