かけがえのない人


図書室につくと航はもうきていた。

「航、おはよう」

もう放課後なんだけど、わたしたちはここではじめて顔を合わすからおはようっていう挨拶が定着した。

「おう、愛結おはよう。元気になってよかった」

「うん、ごめんね。金曜教室まできてくれたみたいで」

「連絡先とか知らなかったからな。クラスも違うからまさか倒れたなんて知らなかったし」

「そうだよね、ごめん」

「大丈夫、治ってよかったな」


そういって微笑む航。

本当に優しくて、好きって自覚しちゃったからなおさらドキドキする。



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