マリモ先生に恋したっぽい!

『なっ!…………は、……はぁ!?』



「はい、言葉に詰まった。一点減点」



『ちょ、……ちょっと待って!何その質問っ、ふざけてるっしょ、まりも』







慌てて言い返す私、

でも、まりもは意地悪く……、




面接ごっこを続けたいらしい、








「はい、言葉遣い悪いぞ~、一点減点」




『~~~~~~っ、』











ほんっっっっと、何で今、それ聞くのよっ



「で?俺のどこが好きなんだ?言ってみ





それとも、やっぱ……顔が好みだったか」





『馬鹿にしないでよっ!


確かに顔面偏差値、狡いくらい高いしビビったけどっ










まりもがまりもだから、…………好きなんじゃん、』











顔が好みだったか、って何それ


そんなんで好きになるかよ、馬鹿

確かに最初の告白は遊びだった、





でも…………今は違うよ、


顔がイケてるから好き、なんて……そんな簡単な言葉で片付けないでよ、





『まりもってさ、見た目ダサくて、』




『たまにトロくて、』




『放っとけないくらいダメな奴だけど、』




『こっちが心配するくらい、優しくて』




『生徒思いで、……さりげに助けてくれて、』




『……ちゃんと生徒の自分等、一人一人…………見てくれて、』












『一緒に悩みとか、受験とかを乗り越えてくれる、』






そんな、まりもだから…………私は、



―――――――――――…好きになったんだ












気付けば、私の頬を涙が濡らす。

まりもに私の思いは…………届いてなかった?ねぇ、あの告白1つ1つ、本気で言ってたんだよ?






「――――――…悪い、意地悪し過ぎたな」



と、優しい声と共に頭を2度、撫でられる

悔しい。少しでも…………脈ありかも、なんて期待した自分が嫌だ、








所詮、私たちは…………教師と生徒に過ぎないんだね



まりもの言葉にドキドキした、
まりもの仕草にドキドキした、
視線が合ったら嬉しくて、
まりもが笑えば、胸の奥がキュウ、っと締め付けた、

こんな感情が、……こんな思いを、






私がするとは思わなかった、



『私…………まりもを好きでいるの止める、




こんなに苦しくなるなんて知らなっ、』
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