空色の君

生活

気がつくと、時計は7時50分を指していた。
あ、やば。またフリーズしてた。急がなくちゃ。

「行ってきます。」
もちろん、返事は返ってこない。それは悲しいけど、自分のせいだから…


そんなことを思って歩いていると、後ろから自転車がきているのが分からず、転んでしまった。



恥ずかしい…。慣れたはずなのに。
キィィィ!
だれかの自転車が止まった。




あ、早く立たなきゃここじゃ邪魔だ。
そう思い、壁を頼りに立とうとすると、


「邪魔なんだよ。」
「あ、すみませ…」


シャー
行っちゃった。
私も行かなきゃ。

こんなこともう慣れっこ、私に優しくしてくれる人なんていないのだから。


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