溺愛とはなんでしょう?
と、言いつつ街頭を辿るように、なるべく大通りを使って駅まで歩く。
これ以上、日華くんに迷惑かける訳にはいかないし、、、!!
そう気合いをいれて、前に進んでいると
1台の高級感溢れる車が自分の前に立ちはだかる。
「え……」
これは、まさかまさかの……ゆ、誘拐!?
車が真っ黒だよ!まさに漆黒の闇くらいスーパーブラックだよ……。
私は、そろーり身体を逆方向へUターンして何も見てなかったかのように違う方向へ進む。
すると、車から降りてきただろう人物が走って私の腕を掴む。
「いやっ!!!!!」
私は腕を強く払う。
「いや、ごめん……っ、咄嗟に掴んで」
え、この声は……。
とても聞き慣れた先輩の声がして、私は身体をまたまたUターンして掴まれた方向に向ける。
「せ、先輩!!!?」