お見合いから始まる恋→結婚
そしてテーブルに座るように促した。

「尚登、これ…。」

「うん、これを見ながら頑張った。」

少し照れくさそうに尚登が差し出したのは婚姻届。

しっかり尚登の方は記入がされていて…。

証人欄には中村さんとうちのお父さんお名前が書かれていた。

「早く記入しろよ。今から二人で提出して来よう。」

「そんなに急がなくても良いんじゃないの?」

すると尚登は少し目を伏せた。

「もう陶子を俺のモノにしておかないと不安で不安で…。」

そんな事を言いながら尚登は茶目っ気たっぷりにウインクしながら舌を出した。

「もう絶対俺は陶子を手放したりはしないけどさ。やっぱりちゃんとけじめをつけた方が良いだろう?」

「そうだね。」

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