お見合いから始まる恋→結婚
それでもやっぱり胸はドキドキして来て…。

どんな人が来るんだろう。

私を見て、思ったより老けていると感じて帰っちゃうかしら。

でもそれはそれで縁がなかったって事だよね。

「あれっ?」

なぜか大勢の人がいる中でこの人だと思った。

一瞬、二人の視線が重なった。

するとその男性はこちらに歩いて来た。

「失礼ですが、平川陶子(とうこ)さんですか?」

「あっ、はい。」

私はびっくりして、反射的に返事をした。

「私は原尚登(なおと)と申します。初めまして。」

にこりと笑った表情に私は首をかしげる。

「私達どこかでお会いした事がありますか?」

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