お見合いから始まる恋→結婚
そして尚登は私に優しいキスをする。

「陶子にその自信を分けてもらおう。陶子がそばに居てくれたら大丈夫だよな。」

私に確認するように話す尚登。

「でも二人っきりの時は甘えさせてもらおう。」

私達が微笑み合った時、お母さんの声がした。

「落ち着いたらリビングにいらっしゃいよ。お茶でもしましょう。」

私達は今度は同時に苦笑いをした。

「陶子、やっぱり早く家においで。」

「ん?」

尚登の手が私の頬に伸びる。

「邪魔されずに甘えたい。」

私は尚登の手に自分の手を重ねた。

私は幸せだ…、この人と出会ってから。

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