朱莉さんの不可解な一週間
――でも。


「……うん。そうだけど」

そこまで言って、言った事を後悔した。


あからさまに先生の顔が強張った。


見間違えたって言えるほど距離はなくて、勘違いだって思えるほど短い時間でもない。


それこそどんな嘘を吐かれても、どう誤魔化そうとされても通用しない。


そんな表情だった。


先生はどこからどう見ても完全に引いた。


「あ、あたし――」
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