朱莉さんの不可解な一週間
「僕の部屋です」

「は!?」

「僕の部屋です」

そう先生が言う部屋は、あの予備校のオフィスとやらとは全然違って掃除されてる。


広いリビングも使い勝手のよさそうなカウンターキッチンも、きちんと片付けられてて綺麗としか言いようがない。


ただリビングから見える、ドアが開きっ放しの寝室は、ベッドの上に布団がグチャグチャに置かれてて、先生が相当慌てて家を出てきたんだって分かった。


「こ、こんなトコに住んでんの!?」

「こんなトコってどういう意味ですか?」

「こんないいトコって意味!」
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