朱莉さんの不可解な一週間
『うん、分かってる』

「ヒラヒラしてんのもやめて!」

『うんうん、分かってる』

「ピンクとかやめてよ!? 黒とかグレーにして!」

『うんうんうん、分かってる』 

「それから出来れば――」

『じゃあ、仕事しなきゃだからもう切るね』

ブツリ――と、一方的に電話は切られたけど、とりあえず明日の服装に関してだけは心配する事はなくなった。
< 74 / 324 >

この作品をシェア

pagetop