朱莉さんの不可解な一週間
「つまり?」

「あ、あたし、」

「はい」

「あたし……」

「はい」

「……あたしでよかったら」

あたしのその言葉に、先生は「ありがとうございます」って柔らかく笑った。


照れ臭さからグイッと飲んだ赤ワインの渋みが口の中に広がった。
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