キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
「私を落とそうとしてんの?」

「は・・・いや本心を言ったまでです」

「僕に普通に接してくれる人なんて」

「きっとこの世の中で誰一人居ませんよ」

「蒼井さん以外」

「だって僕はアリウム城の王子だから」

「人間達は物珍しそうな目でしか」

「見てくれないし」

「城の民達も僕をまるで神の様な」

「扱いしかしてくれないんです」

「毎晩毎晩僕の所に来る女性達は」

「わぁ王子様すごーい!」

「他の男と全然違うー!」

「と皆言うんですけど」

「当たり前じゃないか」

「僕は種族が違うんだよ・・・」

「と・・・あれ、蒼井さん?」

「寝てるんですか・・・?」

すやすやと寝息をたてている蒼井に

キネウムは自分の上着を掛けました
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