キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
「会員証が無ければ・・・」

「それ以前に僕の記憶によれば」

「VIP会員はこの世にただ一人」

「悪名高い大発明家バリー博士のみと」

「オーナーより聞かされ・・・」

リングリングとベルが鳴り

レジ係は受話器を取った

「あっ・・・オーナー」

「お久しぶりです、はい」

「え?そのお方は正真正銘」

「バリー博士に間違いない?」

「え?だってオーナー」

「・・・犬ですよ?」

レジ係は目を細め

舐め回すように犬と王子を見たが

そんな事より周りがやべぇ!!

ちょっと店員!集合!集合!

何この素敵な妖精達!

「オーナー!やばいです!」

「そんな事より妖精さんの!」

「妖精さんの可愛い下着がチラチラ!」

「小さすぎてよく見えないんですけど」

「そんな事関係無いですよね!?」

「ちょっとオーナー!!オーナー!!」

「あれって犯罪ですよ!オーナーっ!」
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