キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
スカジュニアがヘッドホンの音量を

騒音公害レベルにまで上げた時

この店の中で唯一

幻想に呑み込まれていないあの方が

いち早く危機を察知しました

そう

ミスターの飼っている

キンクマハムスターのプッチリーナです

やばい、妖精がスイッチ押そうとしてる

ウチが止めずに

誰が止めるって言うの!?

プッチリーナは走りました

それはそれは走りました

しかし

プッチリーナは重大な事を忘れています

そうです

回し車の中から出て無かったのです!!

カタカタカタカタ

その切ない事実に気付く者は

誰一人居ませんでしたとさ
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