キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
「ベアトリーチェさん」

「やめてもらえませんかそういう登場」

店長が勇ましくベアトリーチェに迫ります

「これ」

ベアトリーチェは一枚の紙を手渡し

店内を物色し始めました

「はっ・・・まっ・・・」

「金のクーポン券・・・」

「ガラスをバッキバキ割って」

「華麗に登場しよう!」

「もちろんキメゼリフも言ってね!」

「これで今日から君も、有名人だ!」

「・・・誰だこんな物発行したのは」

「・・・アンのサインが入ってる」

「おい、アン!!ミスアナコンダ!!」

「ちょっとキッチンまで来い!!!!」

アンはほっぺを膨らませ

ぷーぷー言いながら

店長の後ろをついていきました

「あ、蒼井がいる」

「噂には聞いていたんけど」

「本当に博士死んでたんだ、ははっ」

ベアトリーチェは

ずっとキネウムを凝視していた

蒼井の髪をふわっと触りました
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