キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
びしょびしょになったナターシャは

もうやだ!お空の上に帰ろう!と思い

くるりと上を向こうとしましたが

体がいうことをききません

あれ?なんで?どういう事?

今度は自慢の翼で飛ぼうと思い

バサッと翼を広げました

バサバサバサバサッ

白い雲の中から抜け出したナターシャは

自分の身に何が起こったか理解しました

ボロボロに羽根が抜け落ちた翼と

頭の上にある前よりもはっきりと見えた

森の木々と動物達

あぁ・・・もう私だめなんだ

このまま地面にぶつかって

私死んじゃうのかな

それともあの木の先っちょに刺さって

結局死んじゃうのかな・・・

やだ!私まだ死にたくないよ!

ナターシャは目を閉じて

わんわん泣きましたとさ

おしまいおしまい
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