キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
弓の名手と魔法の杖

魔法の木の実

ここは女の子だけの絶対領域なの

少しでも覗いたら準チョコ塗ったくって

お尻からむしゃむしゃ食べちゃうかんね

イーディスに睨まれた雄蛙達は

ちょこなんと外の椅子に座りました

「これは俺達が悪いのか?」

黒蛙は青蛙にあきれ顔で言いました

「どこの馬だか分からない馬に」

「道をたくした僕らにも落ち度はある」

「先を急ごう、夜道は危険だ」

がたがたと騒がしい馬車の中からは

イーディスの不思議な鼻歌が

絶え間なく聞こえてきます

「本当に・・・あれでいいのか?」

「俺達の未来がかかっているんだぞ」

「何度も言うな、聞き飽きたよそれ」

「お前知っているか?」

「あの子でなければならない訳を」
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