キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
酷く低く

響く生の機械音

それは耳にするだけで

肩をすくめたくなる程の恐慌の塊

「姫様・・・ここから早く逃げましょう」

「夜警とはきっと雀蜂の事です!!」

源蔵は自分の何十倍もある熊の毛皮を

背負い投げしイーディスに叫びました

「もしまた会えたなら!」

「またご神木のドングリ頼みましたよ!」

「ウシシシシシッ!!」

イーディスは素肌に熊の毛皮をまとうと

源蔵に手を振りました

「あたしは大盗賊だよ?」

「今度はもっとすんごーいもん」

「持ってきちゃうよ!!ばいばーい!」

羽音は闇と同化し

見える世界を恐怖へと誘う

「あたしのこの杖で処理出来なかったら」

「マリちゃん食べちゃって下さい!!」

「はっ・・・!無理です姫様!!!」
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