キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
「その前の夜に眠れずに居た僕は」

「新しい悪の集団を考えたんだ」

「それが生食の蛇頭集団榎茸・・・」

「僕以外この世に」

「それを思いつく者が居ると思うか?」

「全ては運命なんだ、セパ!!」

「今、僕がこうして出て行く事も」

「そしてまた彼女と出会える事も」

「全部が運命なのさ」

セパは腕を組み首をかしげました

「もし・・・ですよ王子」

「その女に出会えなければ・・・?」

キネウムは笑い

ニーソックスをバッグに隠しました

「その時はその時さ!」

「もし彼女とまた出会え」

「結婚する事が出来たなら」

「僕がこの世に人間として産まれ落ち」

「この様な人生を送ってきた事全てに」

「一本の筋が通ると思うんだ」

「僕は彼女と出会う為」

「人間として産まれた」

「僕が人間である理由」

「それが・・・彼女」
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