わたしと専務のナイショの話
 京平の運転する車が走り出した。

 朝もやは晴れ、朝日がグラウンドを照らしている。

 朝練の生徒たちがわらわらとグラウンドに歩いていく懐かしい光景を見ながら、

「よし、これでようやく、初夜が迎えられるな!」
と笑う京平にのぞみは言った。

「いや……、あの、

 もう朝ですからね……」









                          完





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