モテ期到来!?!憧れ上司とイジワル同期に迫られてます
「悠菜の気持ちは理解した。」

「…………。」

「望みはある?悠菜の気持ちは俺に向けられてる?」

「はい。」

「憧れじゃなく、一人の男として見てくれる?」

「はい。」

「だったら諦める必要ないよね?」


それには頷けない。

仁を待たせる事になるから。


「悠菜、一つ提案がある。」

「提案ですか?」

「そう。」


何だろう?

仁が話し始めるのを待つ。


「悠菜、内緒なら大丈夫?」

「内緒?」

「会社では秘書と上司。絶対に知られないようにする。」


内緒?


「2人だけの秘密。」

「秘密?」

「そう、2人だけの秘密。」


秘密。

じっと見つめる。

お互いが目を逸らさない。

真剣な眼差しが私を食い入る様に見ている。


「悠菜、絶対に守る。だから俺にしろ。」


これは仁の戦略。

私を逃がさない為の戦略。

この戦略に乗るべき?

同じ様に食い入る様に仁を見つめる。


「悠菜、絶対に後悔なんてさせない。」


力強い口調が私を支配しようとしている。
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