【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
嫌なことを無理に思い出す必要なんかないのに
なにを企んでるんだろう...蘭君は。
私の考えすぎかな?
もしかして本当に、家族に戻りたいと思ってるのかも。
小さい頃の家族への愛着はまだ消えてないようだ。
私なんかよりずっと...
鈴君たちの方が蘭君に必要とされてるのかもしれない。
やばい、思考がどんどん荒れていく。
そんな私の顔を覗きこんで「どうした?」と背中をさすってくれる蘭君の手が優しすぎて辛い。
嫉妬深い彼女でごめんね。
でも、どうしても
蘭君が1番求めてる人が私じゃなきゃ嫌なんだ。