時を超えた王女と戦国武将達 中編
第7章
「では、そうだな。明日出かける。付き合え。」

はい...?

「え...っと、それが私の仕事ですか?」

「そうだが?今日は明日の準備でもしとけ。」

「...わかりました。」

なんか、私の想像してた仕事と違う...!!

信長様の部屋を後にし、びびは部屋へ戻って絨毯へ座り込んだ。

明日の準備といっても何をすればいいだろう...。
町へ出て何か頼まれたものでも買おうかな?

「あの、すみません。」

すぐそばにいた女中さんに話しかけた。

「びび様!どうされました?」

「私、買い物に出かけようと思ってて。何か買うものとかありませんか?」

「びび様にものを頼むなどできませんよ!」

「何故ですか...?」

「びび様は織田家ゆかりの姫様だとお聞きしましたよ。」

ええ!?なんで!?
...っあ!あの時だ!

「では、具体的に何をすればよいのです?」

「何も。貴様は俺の傍へいればいい。織田家ゆかりの姫として扱ってやる。」

......。
もうあの時のことが伝わってるんだ。
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