時を超えた王女と戦国武将達 中編
第9章
私は今、天守前の廊下を歩いている。

緊張する...。でも、守られた側なのにあんなこと言える立場じゃなかった。

重い足取りで歩いていると何かの影が私を押し倒した。

「きゃあ!」

押し倒したのは全身が毛で覆われている獣。

な、何!?犬...?

よく見ると黄色と黒のしま模様で、牙が生えていた。
小柄なのでまだ子供だろうか。

「こら。照月!びびを驚かすな。」

え?

暗くて長い廊下から2人の影がこちらへ歩いてきた。

「政宗さん?」

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