時を超えた王女と戦国武将達 中編
「...っ。それも出来ません。」

「何?」

「私は初めて出会ったあの夜、あなたに助けられました。」

まだ死ねない。渚月がいるから...。

「私が死ぬ時は、あなたを守るときです!」

「ふっ。何を言うかと思えば...。」

静かな夜に信長様の笑い声が響く。

私...変なこと言ったかな?

「いけませんか?」

「いいや?命を賭けて自分を貫いたならいいんじゃないか?貴様は面白い、話が矛盾している。」

…?

「俺や他の者には死ぬなと言っておきながら自分は軽く命を捨てようとする。貴様は俺に守られていればいいんだ。これからも俺に仕えろ。」
< 62 / 104 >

この作品をシェア

pagetop