ダブル☆愛☆
僕達の両親はいつも仕事で忙しい。

まだ幼い僕の面倒見てくれたのは、いつだってお姉ちゃんだった。

僕は末っ子だから、異常に甘えん坊で寂しがり屋で。

お母さんに甘えたくて仕方なかった。

でもお母さんは仕事で、甘えるなんて絶対できなくて。


そんな僕に、お姉ちゃんは甘えるチャンスをくれた。

たくさん優しくしてもらった。

抱きついても怒らなくて、僕は満足できた。

でも、いつからか、それだけじゃ物足りないと思うようになって……。

そこから少しずつお姉ちゃんに対する、愛情が強くなってしまって。
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