「もも」と「モモ」
出会い《雅紀》
私たちは入学して間もなく、宿泊研修という行事で仲良くなった。


担任の言う通り5、6人で構成した班を作り、1泊という短くて長い1日、グループ行動を共にした。


それからの私たちは、何かにつけて同じ班だった友達といるようになっていた。


ちょっと恥ずかしいけれど、誰かに借りた言葉で言わせてもらうとするならば、

『気がつけば、いつも隣にいた』のだ。


暇があれば眺めていたいくらい、大好きだった。


何気ない会話にドキドキしたり、キュンとなったり、今では味わえないトキメキというやつがあった。
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