7人目のバンドマン



「・・・・アッ!」


「消しゴム貸してくれない?」


驚きすぎて先程食べ終えたばかりのエビバーガーが口から出そうになった。


僕と同じカウンター席。

僕と逆の端の席に座っていた女の人が声の主だった。



「・・・・・・・ど、どどうぞ。」


「ありがと。」


筆箱から消しゴムを出して渡す時、
思わずその顔をチラチラと確認する。



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