Lie
兎はぴくりとも動かないで
どうやら抵抗する気はないらしい。



つまんねぇ。



壊れた玩具なんかいらねんだよ。



首から手を離すと
兎は何事もなかったように
扉を開けて部屋に入った。



…つまんねぇ。

頭いてぇ。



僕は死んじまえ階段を降りながら叫ぶ。

「おい!!いるんだろ!!」

「持って来い!!」



足元にばらまかれた

白い悪魔が高らかに笑う。

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