Dark Light
そして、思い出す。

昨日、完全に意識がなくなる前に感じた唇の柔らかな温もりを。


何か・・・あったんじゃない。

「・・・つまらないな。
お前は、他とは違う型のない考え方を持っていると思ったら、今度は世の常識を口にする。

それが、不愉快だ。
本当のお前は、何処にある?

どれが、偽りのないお前なんだ?」


そう言って、私の頬に手を触れた。


本当の私?


「・・・そんなの、とっくの昔に分からなくなった。

・・・もう、帰る。早く、退いてください。」


そう言って、東雲さんの胸を押す。

だけど、全く動かない。


「退いて欲しければ、俺を名前で呼べ。
敬語も使うな。本当のお前を見せろ。」


そう言って、触れたままの私の頬を撫でた。



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