待ってろあおはる
引っ越し当日。

幸か不幸か、目覚めたらもうお昼で。

昨日、いつまでも眠れずにいたせいかな。
もう起きて、準備しとかないと。
早く終わるかもしれないし…。

お風呂に向かうと、寮の友達と会った。

ちづるーなんだか久しぶりだね。
最近いなくない?
もしや、彼氏できたとかー?

え。…うん。実は。と、白状すると。

ひぇー。やっぱりねー!。
ちづるに先越されるとはねー…。
などと、ひとしきりからかわれてから。

でも…なんか、キレイになった…かも。
恋する女の子は、こんな変わるんだねぇ。
と、うんうん言いながら納得してる。

や、やめてよー。何も出ないよー。と、
その場を逃げてきた。

お風呂に入って、鏡を見る。
ちょっと痩せたかな…。

ふと、鎖骨のあたりが赤くなってるのに
気がついた。
よく見ると、他にもたくさんある。

これ…。顔がほてる。
先輩ったら!
もう。後で会ったら、抗議しよ!

身支度を整え、簡単にご飯食べてると
先輩から電話がきた。

引っ越しやさんが、前の作業が早く終わって
もうこっち始めてるんだ。
ねーちゃんも、掃除終わってもう帰ったし。
3時には行けそうだよ。と。

待ち合わせして、電話を切った。

よし。頑張って笑って見送るんだ…。
ちょっと早いけど…。

じっとしてられなくて、
待ち合わせ場所へ向かった。

早く会いたい…。




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