待ってろあおはる
布団の中に入っても、頭の中から明日のことが離れないでいた。
どうしたらいいのか、考えれば考えるほど
わからなくなる。

でも…明日は会えるんだ…。
素直に嬉しい。
それだけでもいい…。
もう、なるようになれだ!

次の日、四年生たちが練習にやってきた。
久々に賑やかな雰囲気に、気持ちが浮き上がる。

練習終わりに、マネージャーと目が合った。

先輩たち!久々に来てくれたんですから、
帰りに一緒にご飯行きましょう!
ちょうど、ちづるの誕生日だし!
ね??と、ニコニコ笑って誘ってくれている。

いいね、いいね!行こ行こ!
ちづるちゃん誕生日なの?
何食べようかー?と、ワイワイしだした時。

あ、俺ちょっと用事あるから、先帰るわ!
と、声が聞こえた。
え?先輩、ちょっと待って下さいよ!
と、慌てて止めるマネージャーを振り切って。

先輩は帰ってしまった…。

頭が真っ白になった。
帰るとは、思わなかったな…。
自分の浮かれ具合に腹がたつ。

せっかくのマネージャーの計らいだったから、
ご飯を食べに行き。
みんなが祝ってくれることに感謝して、
楽しく過ごして来た。


部屋に帰って。
思い切り泣いた。
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