待ってろあおはる

ちづる。俺の顔見て。

よく聞いて?

俺は…
ちづるが…思ってるようなことはしないよ?

そんなことで…ちづるを嫌いにならない。

そんなことで…お前の事手放さないよ。

できないんだって!
絶対無理だよ。
わかる?
なんでわかんない?

たぶん、お前が思うよりずっと
俺には…
ちづるが必要なんだよ。

だから…そんなことで、不安になるなよ…。
…頼むから…
俺のこと信じてよ…。

たしかに…
最初は、始めないほうがいいと思ったよ?
ちづるを悲しませたくないと思ったよ?

でも、それはさ。
あの時だから、出来たことだよ。

もう無理だよ?

俺は、優しくなんかない。
ちづるに、寂しい思いをさせるの
わかってても。それでも。
俺は、お前にいて欲しい。

俺たちが別れるなんて…考えるなよ…。
俺はいやだよ…



せんぱ…い……泣かないで…。


先輩の目から、どんどん涙があふれる…。
男の人って…こんな風に泣くんだ…。

頭をなでてあげたい…
手を伸ばして、髪に触れると…。

あたしの手をつかんで言った。

ちづる…指輪みてみ?
ゆるくなってる…よ?

ダメだって…。こんなの…。
1人で我慢するのは、もうナシにしてよ…

ほっとくなって怒りなよ。
どうしても無理なら、必死であやまるから。
次の約束しようよ。
ケンカもしようよ。
それでも、仲直りしようよ…。

そうやって…ずっと2人でいようよ。
そうやっていけば、ずっと一緒にいられるよ。
な?ちづる…。

…なく…なよぉ…。


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