Home run[仮]

今日は2人が見学に来る日。


なんだか梓は朝から機嫌がよさそう。
もし、"見学が楽しみで"っていう理由だったらちょっと嬉しい。



…キーンコーンカーンコーン。


授業終了の合図と共に部活をしている生徒は一斉に教室から飛び出し部室までダッシュ


これは毎日の恒例行事。

部室に着くと、みんな我先にと
今日も練習着に着替える。


いつもより急いで着替えて俺と涼真は部室の前で梓と葵ちゃんを待った。


少しすると、ジャージ姿の2人が
小走りで向かってきた。


監督と部長に挨拶を済ませ、
俺と涼真はグラウンド整備をしている他の1年に混ざった。


「おい、拓斗!涼真!
あれ新しいマネ?すげえ可愛いのな」


同じ1年の中野が話しかけてきた。

「だろ〜まだマネージャーって決まったわけじゃねえんだけどさ…」


「んだよー頑張ってくれよな!
可愛いマネはモチベーションになる」


「涼真様に任せなさい。」


「見学に来てもらうだけでやっとだったのによく言うぜ」


「拓斗それは言うなって〜」


そんな話をしながら整備を終わらせた。

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