極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
黙り込んで俯いてしまった彼女を不安な思いで見守る。


「私のこと、札束を抱えた頭空っぽのお飾りだって言いたいの?」


「そういう意味では──」


彼女は私の弁明も聞かず立ち上がった。
慌てて私も立ちあがる。


「表に車を回して」


玄関に足早に向かいながらスマホを取り出してそう告げた彼女は、ドアを開けて一瞬立ち止まった。


「ただの液晶バカじゃない」


そして、こちらを振り向きもせずにその言葉だけを残して出て行った。


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