極甘同居～クールな御曹司に独占されました～

「夜中にビールを持って男の隣に行くなって、言ったじゃないですか」


思わずこんな言葉が口をついて出る。


「ああ……言ったな」


無関心なのか、彼は私の方を見もせず素っ気なく答えた。


「好きな男以外には隙を見せるなってことだ」


それならなぜ私を隣に誘うの？
彼にとって私は対象ではなく、可能性は一パーセントもないからだと、改めて二人の大前提を突きつけられたようなものだ。


「じゃあ、やめておきます」


言った瞬間、決意の念と後悔が同時にこみ上げた。
こんなことを言ってしまったら、ほとんどない可能性がゼロになってしまう。