極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
まさか、私を気に入った、とか?


でも一瞬ありえない仮想世界に飛んだあと、すぐに私は冷ややかな現実世界に落ちてきた。

目の前のイケメンはいたって冷静で、決して愛だの恋だの、甘ったるい告白をしている様子は微塵も見えない。

王子が私に興味を抱くはずがないのだ。
なにしろ、ベッドの上で私を下着姿にしても平然としていたのだから。


続いて、その現実的な認識にさらに冷水を浴びせるような言葉が投下された。


「成り行きだけでなく、適任なんだ。御曹司という生き物が大嫌いな女が」


御曹司にまつわる数々の悪口を思い出した私の座高が小人のように縮んだ。


「俺は一日に三十分も鏡を見る人種らしいが」


「すみません」



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