恋をしようよ
何年ぶりだろうか?
小百合と別れてからというのも、この部屋に女の子が入ったのは、桃と姉ちゃんぐらいだなって思い出す。


キスがしたいと、口元に顔を寄せると、ぎゅっと首筋に抱きつかれてかわされてしまう。
彼女の唇は、俺の首筋を伝って耳元に水音を落とした。


意外だった。
今まで散々拒否られてきたのに、今日はやけに違う。
相手のペースにのまれそうになって戸惑っていたけれど、そうだもういっそのこと身を委ねてみようか?

帯を解いて着物が肌蹴ていくと、ほっそりとした華奢なデコルテが露になった。

そっとそこから胸元まで滑らかな肌を撫でてみると、小さな突起がしっかりと主張しているのがわかる。

ナツの右手は俺の胸を伝って、だんだん下へと何かを探しているようだった。

その指先が目的のものを見つけると、それを大事そうになぞり、ゆっくりともて遊ぶように擦り始める。


「そんなにしたかったの?」

耳元でちょっと意地悪く囁いてやると、ナツはいつものように真っ赤になって静かに頷いていた。


散々じらして大事なところにわざと触れないでいると、切なそうに腰を俺に押し当ててくるから


「ちゃんとキスしてくれたらしてあげる・・・」

言い切らないうちに、唇が重なってやっと彼女の舌をゆっくりと味わう事が出来た。





それからはあっという間のことで、2人の息遣いと、重なる水音が重なり合ったまま、体勢を変える。
下から眺めるナツのそのうっすらと開けた目と口元がやたら色っぽくて、そのひとときは瞬く間に過ぎていった。





ベッドルームの横には、俺専用のシャワールームもある。
先にナツがシャワーを浴びて戻ってくると、自分の愛用のボディソープの香りがした。

「お先にすいません、カズヤさんもどうぞ。」

一通り終わった後だと、またどこかよそよそしいナツに戻った気がして寂しかったけれども、まだ自分の体に彼女の残り香がある事が嬉しかった。

「まだいいや、このままがいい。」


しばらくまったりと一人でベットでごろごろしながら、ナツの香りを探していた。


彼女はいそいそと、着てきた服に着替えて、脱いだ着物をたたんでいる。



「カズヤさん、さっきの返事ですけど・・・また今度でもいいですか?」


綺麗に畳んだ着物をハイと渡されて、ありがとうございましたと最後にきちんとお辞儀をされる。


俺はそんなナツをそっと抱き寄せていた。

「ゆっくり考えていいから、待ってるからな。」

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