妖精の涙
エピローグ




「これでおしまい」





おばあちゃんの話を聞いた咲穂は、泣いていた。





「おや。少し怖かったかな?」




「ううん、そうじゃないの……明が、可哀想だなって……」





咲穂は涙を拭う。





「そうだねえ……でも、明は優しく、正義感の強い子だと思わないかい?」




「うん。友達を信じて、守れるいい子だと思った」





咲穂はどこか憧れを示すような顔をしている。





「明は、本当にいい子だったの。私の、一番の親友」




「え……!?」




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