冷たい蜂蜜
高尚な夢
車に乗り



駅に向かった



駅につき



彼はいるか確認した



辺りを見渡すが彼らしき人物はいない



少し待ってみることにした




ーーーーー10分後



彼らしき人物が小走りでこっちに向かって来た




「ごめん~、道混んでてさ」

「大丈夫だよ」

「じゃあ行こっか」

「うん」



デパートとショッピングモールに向かって歩く



人がいっぱいの中歩いている


はぐれそうになった時


「海月危ないから、手繋ごう」

と私を見て言う


ブレスレットのついた手首を握る


今日ヒール履いてこなくてよかったと思った



彼は身長が低い


私の身長はそこそこ


3cm違う身長


お互いコンプレックス


そんなこと思いながら歩く



彼が私に尋ねる

「車で来たの?」

「うん」

「そっかー」

「そっちは?」

「俺も車。実はさお前と歩きたくて駅にしたんだよね」



言葉が出てこない。


こういう時なんて言ったらいいの


「そうなんだ」じゃ素っ気ない


私はずっと言葉を探していると



「ごめん、もしかして引いた?」


「引いてないよ、なんとも思ってない」


「そうだよね~笑」




本当は意地悪な事言った方がよかったのかもしれない



「うん、すっごい引いてる」って言ったほうが会話的に盛り上がったのかもしれない



今更言っても意味ないけど。



デパートへ目指し歩く



やっとついた



彼は書店に来たかったらしい


私も書店に用があった


彼はどこかに行ってしまった


私もどこかに向かって歩く





一通り欲しいものを買った




彼は見当たらない




探していると彼を見つけた




よくわからない本を読んでた




「恋愛が上手くいく本」だって。



笑ってしまうところだった



そういう本を読んでも自分から進まないと意味ないのに。




私がどこかに行こうとすると彼が私に気付いたようだった。




彼は慌てて本を閉じた。




「いやっ、なんでもないっ..!」



「あっそ笑」



「次ショピングモール行こっ!」



「じゃあ行こ」



「うん..」





歩き出した

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