冷たい蜂蜜
夏は私を求め、私は夏の匂いを求めてる。
未悠とは一緒にご飯を食べた後


私はお風呂に入り


その後ベッドになだれ込んだ。



未悠は朝ごはんを食べた後仕事で帰っていった。



「また来るからね」



と言い帰っていった彼は少し寂しい目をしていた。



私は少し掃除をした後1本のメールが届いているのを確認した。



「お前お金あるだろ?少し貸してくれよ」


昔から嫌いな兄だ



あなた今何してる?


いつも退屈な顔してスマホばっか構って、オタクだったよね。


あなたに貸すわけないよね?ろくでもない


髪を2年ほど切らず、マッシュルームヘアーを超えた髪だ、それよりボブヘアーに近い。




ゲームオタク、スマホ中毒、引きこもり、ニート、暴力。



小さい頃私によく暴力してたよね


あんただけは絶対許さないよ。



人を見下し、兄ばっかり認められる世界


兄だけが褒められ、兄だけが目立ち、いつでも主役。


いいの私は認められなくても。


誰も見てくれないから、私は単なるおまけだから、
リサイクルも効かないおまけだ。


親もそう。


わたしの顔を見て話すことはない


兄だけいつもわがまま言っても怒られない。


私は末っ子、甘やかされない。



なんて理不尽で不公平なのだろう


私はここにいるよ


お願いだから私を見てよ。




なんで今までイミテーションな場所でバカみたいに生きていたのだろう。



きっと兄しか許されないなにかがあったのだろう。


この思いを伝えることも私は許されなかった。


私はメールの返信をした

「今お金ないから無理です、貸せません。」


すぐに「嘘ついてんだろ?お前貯金してるくせに。ふざけんな、貸せ。俺は兄だろ?おいクソ女、さっさと貸せよ」こう返信が来た。


出たよ「クソ女」小さい頃から私はこう呼ばれていた。


「クソビッチ」「メンヘラ」だとか。



どの言葉も他人に軽々しく言ってはいけない。


「メンヘラ」なんて言葉は特に失礼だろう。


最近の方は意味をわかった上で使っているかもわからない。



なんて最低なんだろう。あんた達痛い目見るよ。



兄は貯金していることをわかった上で言っているのだろう


なんてずるいのだろう



搾取されてばっかりだ


どうせ返さないのでしょう?


私が汗水垂らして稼いだお金をあなたみたいな、
気持ち悪いやつに貸すわけないでしょう?


なんて軽い考えなんだろう。



母からも連絡がきた

「今生活苦しいからお金貸してちょうだい」


あーあ あんた達狂ってるよ


なんで嫌いな人間に貸さなければいけないの?


あなた達は私になにかしてくれた?

私を傷付けてボロボロに壊したじゃない。


あんた達おかしいよ


なんで人をお金がなくなった時しか使わないの?


あんた達狂ってる


私を財布として見て搾取しないでよ



「ごめん、今お金ない。」そう返した


母は「貯金いくらあるの?」と聞いてきた


なんで教えなければいけないの?


あなた達は私になにを求めてる?


私が求めることをしてくれた?


ねぇどこまで私を壊してきた?


ふざけないでよ


どこまで私を見下してるの?


もういいよ、貯金全額あんた達にあげれば気が済む?


だったらいくらでも持っていきなよ


私はいらないから、持っていきなよ


って我慢でもすればいいと思ってる?


だとしたら相当なクズだよ



貸さないからね、わがままな貴族には。


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