冷たい蜂蜜

駿人の部屋に向かうと駿人は


お留守番をする犬のようにずっと待っていたみたいだ。



私は用件を聞こうとした時駿人は


「海月、俺お前のことがずっと好きだった。」


あぁ思いを伝える為に待ってたんだ。

私はなにも返せず立っているだけ。


その時駿人は勢いよく私を抱きしめた


なんであなたは自分を傷つけちゃうの？


泣きそうだ


なんであなたは泣くの？


私はなにもしてないよ


昼ドラのような時間


泣きじゃくる駿人を慰めれない


お願いをするように私を強く抱きしめる



未悠だったら自分の感情を我慢し手に入れるまで諦めないだろう



駿人はずっと気持ちを我慢し続けていたのだろう。それが爆発しただけ。



ごめんね



あなたの期待には答えられない


きっと誰かが来たら勘違いをするだろう



お願いだから私から離れてよ



私を惑わせて苦しめないでよ



私から逃げてよ



私を諦めてよ



お願いだから私に近づかないでよ



私は返事も出来ずずっと待つだけ



私は何故びっくりしないの？



どこかで駿人の気持ちを知っていたの？



あなたには生配信をして手に入れた沢山の女性視聴者がいるじゃない



あなたは散々その人達に小さな薄っぺらい愛を伝えていたじゃない



私はそんなあなたが嫌い


それを信じて妄想に浸る人が嫌い


あなたはその人達に「俺のもの」って言ってたじゃない



お願いだから私を嫌いになってよ


友達だったのが有り得ないぐらい嫌いになってよ




もう離してよ



もう3分もこの状態



私の返事を待っているようだ



私は返せなかった

返したくなかった



私は無理やり駿人から離れ



駿人の顔を見ると女の子のような顔で泣いていた。




ごめんね




あなたを傷付けてしまったね